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周慧
日付:2019-07-08
出所:


周慧老师照片.jpg


農学博士

中国農業科学院農業経済と発展研究所 副研究員



                                                                         


2007年10月-2012年9月 九州大学 生物資源環境科学府 農業経営研究室

中国農業科学院農業経済と発展研究所の畜牧経済研究室に務め、畜牧経済や食品安全、産業経済について研究している。

                                                  


1 周先生は留学するとき、なぜ日本に行くことを決心したのでしょうか。九州大学へ留学するきっかけは何でしょうか。

   高校時代から日本文化に興味を持つようになりまして、流行音楽やアニメなどに引かれました。また、中国の伝統文化が日本でよく伝承されていることに感心して、面白い国だな思って、日本をもっと知りたいと、日本語の勉強を始めました。

   その後、農業経済を専攻してきました。中国と日本とは、農業経済という分野において、小規模の農業生産や自然気候、生産環境など、かなり多くの類似点があるものの、日本のほうは、すでに農業の近代化が進んでいるので、中国が学ぶべき経験があります。一方、日本の農業が直面している問題やチャレンジは、中国が目下抱えている、またはこれから必ずある問題とチャレンジなので、反省しなければならない経験もあります。これは、私が日本留学を決心した大きな理由でした。

   九州大学に行くのは、日本旧制帝国大学であれば、農業経済専攻に強みや地方環境の特色もあるからです。九州は日本の代表的な農業生産区域なので、日本農業を把握するための重要な窓口です。九州の各地には、特色農産物があって、阿蘇の牛乳、博多の鶏、宮崎のマンゴー、鹿児島の豚肉など、名物がたくさんあります。また、九州大学が位置する福岡市は、非常に人情厚くて、中国にもっとも近い都市で、里勝ちの私にとっては完璧なところです。

2 九州大学で五年間も過ごされましたが、豊富多彩な異国留学、生活体験を持っていると存じます。この五年間には、九州大学での最も楽しい思い出、また、最も悩んでいたことは何でしょうか。

   留学した頃は、面白い体験や楽しい思い出はたくさんありましたよ。専攻は、年に運動大会が2回あって、学校の修学旅行や、日本中を回って農家に訪問したのは、全部忘れ難い経験です。あるときは、前原の水稲農家での実習はとりわけ印象深いです。そこでは、各農家は農業機械設備を備えています。私たちが行った農家は前原のもっとも大きな水稲栽培規模を持って、さらに進んでいる設備を使っていました。日本に行く前にも農家現場調査をしたことがありますが、本当に自分の手で田植えや、機械を操作したりするのは初体験なので、新鮮感が湧いてきました。一日の労働は、日本人の学生と東南アジア各国の留学生と一緒に、朝6時過ぎから夕方まで続いて、さんざん疲れましたが、農家の方とほかの学生たちとコミュニケーションすることで、勉強にもなって、農業生産では、中国と日本との格差を痛感しました。この実習で、両国の農業実態について深く理解することができました。

   留学期間の悩みといえば、多分毎年4月の花粉症です。桜が咲く季節が来ると、私の花粉症も来ます。クシャミをしながら桜の風景を楽しむのは残念なこのですね。毎日マスクをかぶらないといけないですし、毎週薬を貰いに病院へ通わないといけないので、とても苦しんでいました。

3 周先生は農産物の価格についての論文を発表されまして、今年中国の果物の価格高騰について、専門家としてこの変動についてご説明いただけますか。

   果物の価格は季節によって変動するものです。今年の価格は今までより高くなったのは、去年の悪天候による果物減収が原因で、特に去年採られた秋のりんごが減産して、在庫不足なので今年の価格が大幅上昇したのです。もう一つの原因は、果物の生産は「大きな年」と「小さな年」があって、その価格も周期的に変動します。最後に、一部分の農家は、昨年度の果物の価格を見て今年度の生産構造を調整するなど、盲目的な農業生産も毎年の価格の動きに繋がります。

 

4 中国では、人々が食生活に健康志向を持つようになってきて、食べ物の安全性が重視されています。このような消費者側の需要の変化は、農業の発展や研究にどんな影響を与えるのでしょうか。

   生活レベルが高まって、健康知識が普及するにつれて、美味しい食べ物が十分にあるだけで満足する時代はもう過ぎましたね。安全で、健康的な食生活が追求されるようになっています。このように、消費需要が変化し、農業生産はこの変化に応えなければならないのです。これを背景に、2015年末に、政府によって供給側の構造改革が要求され、これも消費需要の変化に対応するためです。今までの通り食糧安全を保証した上で、品質の高い、特色がある、付加価値が高い農産物に重点を置いて、同時に健康的、環境にやさしい、持続的な農業生産が望まれています。これは、人々の益々高まる消費ニーズを満たしながら、清潔で美しい生産環境をも保証できます。農業に対する研究にしても、政策の方向性にしても、量の重視から量と質、環境の均衡重視に転じます。今、農業生産における構造調整や品質・安全の保証に関する法律の打ち出し、「健康中国2030計画」の実施は、いずれもこの変化の応えです。


 



 

 

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